手づくり品は、作り手が積極的に売るべきか、プロに任せるべきか。

これはハンドメイド作品をつくる方にとってはスゴく悩ましい問題ではないでしょうか?

クリエイターやアーティストって、ものづくりに集中するので、こと販売にかんしてはめっぽう弱い印象です。

 

すばらしい商品がちょっとしたキッカケで口コミで拡散し、一躍人気者になる主婦などもいるものの、魅力的な商品をつくってるにもかかわらず誰の目にも触れずにひっそりと生涯をおえる作品もすご〜く多そうですよね・・・。

うん、もったいない。

 

いままで僕があったアーティストもそうだし、イラストを描いたりクリエイティブ作業が好きな妻も、もうとにかく創りだすのが楽しくて仕方がないみたい。だから時間を忘れて没頭しつづけ、食事や睡眠を忘れてたなんてことが当たり前のように起こります。

すごいなぁ・・・。

利益をださないと継続できないジレンマ

ぼくはそうした気質を持ってないばかりか、新卒で商社にはいってからはずっと営業畑。誰かが作ったものをお客さんに販売する仕事を7年ほどやっていたんです。

 

だから妻のように寝る時間さえも忘れるほど絵を描くのに没頭できたりする気持ちは持ち合わせてないし、しょうじきいって、羨ましいという嫉妬心まで感じますよ。

ただ一方で見てて感じるのは、とにかく作品をつくるのが楽しくて、それをどうやって販売するか、といったことは一切考えてないし、あまり想像ができないみたい・・・(苦笑)

 

これがずっと営業をやってた僕からすると不思議で、世の中はすべて需要と供給でなりたってると思うので、作品づくりを継続するには稼がないといけないし、そのためには誰かの需要を満たす作品をつくらなきゃいけない

 

もしそうした需要がないのであれば、そこに何かをプラスしたりして需要自体をつくり出さなきゃいけない。そうした考えかたをしてしまうわけです。

 

ほかにもオーストラリアで会ったシルクスクリーンアーティストがそうでしたが、妻がアトリエにこもって作品をつくり、夫がそれを売る役目、と役割分担がはっきりしてたんですよね。

まさに僕と妻もそんな感じで、妻がつくり、僕が売る。そうした図式です。

 

すこしは僕もTシャツデザインを作ったりするものの、基本的には販売して誰かに喜んでもらうことのほうが嬉しいんです。

なんのための「ものづくり」か?

逆説的に考えると、手づくり品や「ものづくり」を極めようとする人は、もうその世界に没頭するわけですから、その作品の販売は誰かにまかせてしまったほうがいいのでしょう。それこそ本当の意味での「ものづくり」というよりも、もうアーティストといったところですね。

 

ここで区別されるのが、そもそも「なんのためにつくるのか?」という根本的な目的。

 

  • 自己表現の手段として「ものづくり」をしてそれが結果として売れて生活できればいいのか(アーティスト的)。
  • あるいは需要をつかみ、お客さんを喜ばすために「ものづくり」をしているのか(営業マン的)。

 

よくクリエイターとアーティストの違いと分けられたりもしますが、手づくり品を売るときにはこのあたりをハッキリさせとくと、利用すべきサービスがわかりやすくなるのではないでしょうか。

 

ただお客さんの立場からすると、作り手から直接買いたいという意向が日増しに強くなってるような印象を受けたりもします。だからこそハンドメイドのオンラインマーケットがここ数年で利用者を伸ばしてるのかな…と。

 

大量生産の時代から、作り手の顔がみえる「つながり」の時代へ。

 

すこしづつ世の中がシフトしてきてるのではないでしょうか。

 

ハンドメイド作家は作品づくりに集中できる環境を整え販売は誰かに任せるのがいいとは思うものの、それほど特別な知識や作業が必要なく自身で気軽に集客・販売してくれるオンラインマーケットは利用価値がすごく高いサービスなのだと感じます。